外国人が受ける日本語能力試験の種類

日本語能力試験にはいくつかの試験があります。

有名なのは日本語能力試験JLPT(Japanese Language Proficiency Test)

N1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあり最も優しいレベルがN5で、最も難しいレベルがN1です。

雇用する企業によっては、N1が必要条件となっている企業もあります。

オフィスワークに従事している「技術・人文知識・国際業務」の在留資格保持者はN1、N2が多いです。もちろんN3でも会話力に長けている方もいらっしゃいます。

また4月から始まる新在留資格はN4に相当する日本語能力が必要となっています。

JLPTは書類上での大切な基準となりますが、ビデオ通話や対面面接などで日本語力(人柄含め)を確かめているのが通例です。

これから増えてくる外国人材は、企業で働く中でBJTやJ.TESTのようなビジネス要素のある資格が求められてくるかもしれませんね。

どのような日本語検定があるのかまとめてみました。

試験名・略称 団体名 試験回数 特徴
日本語能力試験 JLPT(Japanese language Proficiency Test) 日本国際教育支援協会

国際交流基金

年2回(7月・12月)

海外でも実施

・日本における日本語能力を測る指針
ビジネス日本語能力テスト BJT(Business Japanese Proficiency Test) 日本漢字能力検定協会 随時

海外でも実施

・いつでも受験でき、結果がすぐにわかる

・J1+,J1,J2,J3,J4,J5の6段階

実用日本語検定 J.TEST 日本語検定協会 年6回(1月・3月・5月・7月・9月・11月)

海外でも実施

・AからGまで7段階
日本語NAT-TEST 専門教育出版 年6回(2月・4月・6月・8月・10月・12月)

海外でも実施

・1級から5級までの5段階
標準ビジネス日本語テスト STBJ 応用日本語教育協会 年4回

海外でも実施

・BJ1からBJ5の5段階
実用日本語運用能力試験 TopJ TOPJ実用日本語運用能力試験実施委員会 年6回(1月・3月・5月・7月・9月・11月)

海外でも実施

・初級・中級・上級の3段階
生活・職能日本語検定 J-Cert 国際人財開発機構 年4回(3月・5月・9月・11月)

海外でも実施

・マスター級、上級、準上級、中級、準中級、初級の6段階
外国人日本語能力検定 JLCT 外国人日本語能力検定機構 原則年4回(3月・6月・9月・12月)

海外でも実施

・JCT1、JCT2、JCT3、JCT4、JCT5の5段階
実践日本語コミュニケーション検定 PJC 株式会社サーティファイ 随時 ・AからEにそれぞれ+、−の2段階、計10段階
JPT日本語能力試験 日本青少年育成協会 2019年度は未定 ・スコア形式

 

 

日本においては、日本語能力を測る指標の一つとして、

日本語能力試験(JLPT)が基準になっています。

それ以外の試験に関しては、それぞれJLPTに相当するレベル(指標となる点数など)が設けられています。

 

例えば、日本語能力試験(JLPT)N5相当として、

・BJT・・・・・300点以上

・J.TEST・・・EFレベル試験にて250点以上

・NAT-TEST・・5級以上の認定

・標準ビジネス日本語テスト・・・350点以上

・TOPJ・・・・初級A以上の認定

・J-cert・・・・準中級以上の認定

・JLCT・・・・JCT5以上の認定

・PJC・・・・C−以上の認定

・JPT・・・・315点以上

 

もし御社に就職希望する外国人材の履歴書に様々な日本語能力試験の資格が記載されている場合、上記を参考にしてみてください。

ある程度の日本語能力を把握した上で、対面面接を実施してみてはいかがでしょうか?

 

こちらは自社の外国人スタッフに実際に日本語教育が必要になった際、何をどう選択すればいいか検討の指針になる資料(e-book)です。ぜひご活用ください。

 


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